secret love







何時からだったかな、この気持ちに気付いたのは・・・・・・・・。

英二が好き・・・・・・・・・・・・。

英二を愛してる・・・・・・・・・・・・・・・・。







僕と英二は毎日中庭で昼食を食べるのが日課になっていた。おかずを交換して食べたり、お互いの好きなものを作ってきたり。僕は母親や姉さんに作ってもらうけど、英二は自分で作って持ってきたりもしていた。英二は料理が上手い。

英二の手料理を食べれるなんて僕はすごく贅沢で幸せだと最近思っている。

ねぇ英二・・・・・英二は僕のことどう思ってる?ただの友達?部活の仲間?クラスメイト?

僕は英二の事が好きで好きでたまらないんだ・・・・・・。



「不二ぃコレ貰っていい?」

「え?うん イイよ」

「やったぁ」

クスッ幸せそうな英二を見ると僕まで幸せになれるよ

この笑顔。僕が守ってあげたい。

僕はいつも英二を見ているのに英二は僕を見てはくれないね。

英二・・・・・君は誰を見ているの?

「・・・・・・不二ぃ」

「何?」

「そんにゃに見つめられたら穴あいちゃうよ・・・クス」

・・・・・耳まで赤くなってる自分が分かる。今僕は無意識に英二を見つめていたんだ

この気持ちは絶対に英二には気付かれないようにしようって決めてたのに・・・不覚!

「見つめてるだなんて・・・・怪しい言い方だな」

「あれ?違った?にゃーんだ・・・・・」

『にゃーんだ』だなんて期待持たせる言い方やめてよ英二。胸が苦しくなるよ・・・・・

「へへへ・・・不二も飲む?」

「・・・・ジュース?」

「うん!名前が気に入っちゃって思わず買っちゃった」

「名前?」

名前が気に入ってって英二が握ってて見えないよ!!

あぁそんなに一気に飲んじゃって・・・・子供なんだよね英二は。って何見つめてるんだよ・・・・・

「何?英二・・・そんなに見つめられたら穴あいちゃうよ・・・・クスクス」

「このジュース甘酸っぱくて美味しい・・・・・」

「うん ヨカッタね」

「・・・・・・・不二も甘酸っぱいのかにゃぁ?」

・・・・・何言ってるの英二は?

そう思った刹那。英二の顔が近づいてきて触れるだけのキスをした後、ちょっと僕の目を見て拒まないのを確認してから今度は深く口付けてきた。

英二??

英二とのキスは甘酸っぱい林檎の味がした。

「不二がオレを見てたの知ってるよ」

「・・・・・・・・・・・・」

「だってオレも不二を見てたもん。だからこのジュースも買っちゃった」

もう頭の中真っ白・・・・。英二が僕を見ていた?

ふと 英二が持っていたジュースに目をやるとそのジュースはふじりんご100%”って

書いてあった。だから買ってきたの?僕の名前?それ林檎の名前だよね。そんな風に考えてくれるのって英二はそんなに僕の事を想ってくれてたって事だよね・・・・。



英二が好き・・・・・・・・・・・。

大好き・・・・・・・・・・・・・・。

英二愛してる。英二もそう想ってくれてるって自信を持っていいんだよね。もうこの気持ち隠さなくていいんだよね・・・・・・・・・・・・。